2012年1月3日火曜日

タージマハルで騙さ・・


午前5時半。

眠たい目をこすりながら
あの有名な世界遺産タージマハルへ向けて
世界一周2日目の始まりだ。





朝のメインバザールはとにかく静か。
ただ、とりあえず汚い。


ゴミ、ゴミ、ゴミ、ゴミ。

そのゴミに小便をするインド人。
そのゴミを食べる野良犬。

カオス。





そんな街を歩いてタクシーに乗車し、
昨日出会ったダイワとともに片道5時間かけてタージマハルへ向かう。





乗客は僕一人。
ちょっとリッチな観光ツアーだ。
旅慣れしてないこともあり、ロニーさんに任せっきりにしてしまったのだ。






タージマハルがあるのはアーグラーという街。
アーグラーには観光スポットがタージマハルのみって聞いてたから、日帰りで十分。
多くのバックパッッカーはそれを見た後、ガンジス川のあるバラナシ行くというルートが定番だ。



途中の道のりはこんな光景が続いた。


早速、インドの軽い洗礼を浴びたのはタクシーに乗った1時間後。


ダイワ「ちょっと朝ご飯を買ってくるから車で待っていてくれ」

そう言って車をあとにし、僕は車の中で一人待機していた。





その時だ。







猿を抱えた一人の男が笑顔で近づいてきた。



なんだろう、と思って彼の方を見ると

「写真を撮っていいよ!」

とジェスチャーしてくる。
全く疑う気もなかった僕は、インドの文化なのかと思って
デジカメを片手に2枚パシャリ。




するといきなり、彼の表情は一転。
窓のガラス越しに

「200ルピーよこせ、一枚につき100ルピーだ。早くよこせ!!!」

と怒鳴ってきた。

しくった。。。

典型的なインドの商売方法にひっかかってしまった。
僕がお金を渡さないような振りをすると、窓ガラスを叩き割ろうとしてくるので
さすがに骨も折れ、50ルピーだけ渡すことに。






運良く、その後ダイワが戻ってきたので彼を追い払って出発。

インドの軽い洗礼を受けたときだった。






アーグラーに着いてからタージマハルはもう目の前。
ダイワと待ち合わせ時間と場所を確認し、いよいよタージマハルへ。


歩いて向かう間、リキシャーとの交渉に明け暮れる。
これは日本の人力車の名前が由来らしく、事前にどこまでをいくらか、と交渉する。





根本的に、インド人は予想以上の高い値段で旅行者から金を取ろうとする。
だからこっちも必死に「ダウン、ダウン」の繰り返し。
こっちがひたすら値下げ要求したり、他のリキシャーに頼む振りをしたら、
大体向こうが折れてくれる。



にしてもインド人の商売熱心な姿勢には驚きの連続だ。






タージマハルに入るにはインド人以外は750ルピーも払わなければいけない。
インド人は200ルピーでいいらしい。
日本じゃ納得できないけどインドでなら納得してしまう。

僕がタージマハルで騙されかけたのは入場前後。

20代後半くらいの男がいきなり

「俺は政府の関係者だ。チケット買うところまで案内してやる」

僕「いや、いいって、どうせ騙すんでしょ」

「安心しろ。案内してやるだけど」






また真っ正直な僕は彼に付いて行くことに。
しかし入場券を買ったところで、また別の20歳くらいの男が現れた。





「俺も政府の人間だ。安心しろ、俺が門まで案内してやる」

すっかり最初の男を信頼してしまったので、今度は彼に付いて行くことに。。





しかしセキュリティーゲートを通って中に入っても、彼はまだ付いてくる。


数分後。




そのときはっと気づいた。僕は彼に騙されるのではないか、と。




僕「なぜついてくる?」




「中を案内したいだけだ」





僕「ガイドなんかいらない。ガイドしたら後でお金払えっていうんだろ?』




「そんなに高い額は要求しないって。2000ルピーでいいからさ」





僕「ふざけるな!入場門までって言ったじゃないか。ガイドなんかいらない。一人で行かせて」




「お願いだ、ガイドさせてくれ」





こんなやりとりを10分以上交わし、さすがり面倒になったので無視して先を急いだ。
その後、彼もあきらめがついたのか、後を追ってこなかった。





そう、彼は政府の人間なんかではなく、偽のガイドだった。
冷静に考えて見れば、彼は私服。政府公認のバッジなんかつけてない。




危ない危ない。同じ轍を踏むところだった。
このタージマハルの観光ガイド詐欺は、かなり頻繁に日本人旅行者もひっかかってるらしい。
案の定、欧米人が何人もここで騙されてるのを見た。





日本では考えられないようなこと。
でもここはインド。


インドでは当たり前のこと。


こうして、偽観光ガイドを後にタージマハルをやっと観光。



インドは基本的にヒンドゥー教。
でもこのタージマハルはイスラム建築。
どうやら、王様が亡くなった妃のために建てた墓らしい。
一見すると、宮殿のようだけど実は霊廟。
建設するのに約2万人が集められたとか。。



これが門。


でかい。とにかくでかい。その門をくぐり抜けると・・






出た。ついに出た。完璧な左右対称。
予想以上のシルエットの美しさにただただ唖然。




ちょうど昼時についたので、観光客でごった返していた。
インド人の観光客ばかり。



庭の景観。まるでアラジンの世界。




ここに登るには、イスラム教のしきたりに従い、靴をぬぐことに。
中もインド人でごった返し。

せっかくなのでパシャリ。

近くからパシャリ。

後ろからパシャリ。


横にも似たような建物が。



なんかこう、教科書で眺めていたものを目の前で見るのは正直実感が湧かなかった。
ただ想像以上にタージマハルは美しかった。




そのあまりの美しさに、猿を使った商売人のことも、
偽観光ガイドのこともすっかり忘れてしまった。


来てよかった、タージマハル。
ただ、もっとムガル帝国の歴史とか知ってればな、とも思ったり。。






2時間くらい観光した後、また6時間かけてデリーに到着。

ロニーさんとも記念に一枚。




とても親切な方なので、インド初めての方にはおすすめです、ロニートラベル。




次はいよいよ、ガンジス河のあるバラナシ。




ただそこではまさに、まるで右ストレートのような一撃を浴びることに。。。

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