2014年6月9日月曜日

世界一周を終えて、気づいたこと

インドに始まり、ホノルルマラソン完走に終わった約70日間世界一周の旅。
この旅を終えて、約2年半になります。

この旅は、多くの気づきを与えてくれました。
そこで得た気づきを、世界一周ブログの総括として、5点書かせて頂きます。


1.日本は世界一位の観光立国になれる

14カ国を旅して気づいた事の中で、最も重要な事です。
どの国と比較しても、治安・インフラ面・サービス品質(おもてなしの心)に関して、日本のそれらは世界でも群を抜いています。




そのフランスも、芸術・歴史・文化において、他国を圧倒する物が多々ありました。一方で、エッフェル塔では少女のスリ未遂に遭遇し、地下鉄は昔のニューヨークのような薄暗く危険な匂いのする空間でした。


続いて、世界第4位の観光立国のスペイン。

バルセロナでは、同じく地下鉄内でスリが多発し、一緒に旅をした方が財布を盗まれました。


さらに、ボリビアでは、首締め強盗から逃れるために、10秒に1回は後ろを振り返る必要がありました。

たしかに、私が遭遇したのは、その国のごくごく一面的な部分かもしれません。


しかし、日本では、電車の中で寝ていても、スリの被害に遭う機会はほぼゼロです。
大都会で鞄を背中にかけても、後ろを警戒する必要はありません。


そして何より、日本に帰国して感動したのが、飲食店での「いらっしゃいませ」の一言。
世界中の、例えばマクドナルドでも、このような当たり前の「おもてなし」はほぼ見つかりません。


私はこうした体験を通じて、治安・インフラ面・サービス品質、さらには文化・歴史・食事等で優れている日本が、観光立国になれないはずがないと、確信しました。

2.自分たちにとって当たり前の事が、外国人には当たり前ではない

同じくスペインのバルセロナ。
日本人男性とスペイン人女性の夫婦による、日本旅行で撮影した写真展に参加した時の事。



多くのスペイン人が、日本の風景の写真を見て、感動のあまり涙を流していました。それは、富士山や京都など、定番の観光地の写真だけではありません。

夏の盆踊り・田舎の原風景・縁日・居酒屋・菖蒲湯・ひな祭りなど、私たち日本人にはごく当たり前の日常の写真に対して、感動していたのです。


自分たちにとって当たり前のものが、当たり前ではない。
この事も、1つ大きな気づきとなりました。

3.日本のパスポートは、プラチナチケット。日本は、世界中から愛されている


ヨルダンについた時。





現地人に会う度に、「おお日本人か!俺は日本が大好きだ。困った事があったら何でも言ってくれ」と、一人ではなく何人もの方に言って頂けました。



理由は、パナソニック・ホンダ・ソニーなど、日本の丁寧なものづくりが結集された製品
が、高く評価されているからです。つまり、日本ブランドが世界で評価され、現地人に愛され、日本人も愛されているという事です。


そして、日本のパスポートはまさにプラチナチケット。ビザなしで、世界中を旅できるパスポートは、世界にほぼありません。それは、先人たちが築いてきた、日本人への信頼の蓄積。これはとても凄い事だと気づきました。


4.日本の地域の魅力を、もっと訴求し、外国人を動かす事ができる


ゲストハウスで外国人と対話する時。
私は毎回、2011年夏に実行した日本一周青春18切符の旅の写真を見せていました。


(バラナシのゲストハウス)

その写真は、ねぶた祭り・中尊寺金色堂・立山黒部アルペンルート・桜島・しまなみ海道・錦帯橋・中州の屋台・熊本城などでした。

写真を見せるまで、外国人にとって、日本のイメージは「東京・京都・富士山・寿司・漫画」などが多かったです。しかし写真を見せると、これらの写真に対して、多くの外国人が魅了されていました。初めて見る景色とのことでした。

そして、こうした地域に対して、ぜひ訪れてみたいとの声が多数でした。

私はこの体験を通じて、1つ目に関連しますが、日本の大都会だけでなく、地域にもより多くの外国人を誘致できると確信しました。

5.日本に行きたいと思っている外国人に、機会を提供していきたい

インドのバラナシで出会ったインド人。



彼は、3人の子どもがいます。
彼の言った一言が、今もずっと頭を離れません。

「家族がいて幸せだ。だが、いつか日本に行きたいものの、そんな豊かな国に行ける事は、生涯を通じてないだろう」

とても悲しい顔で、伝えていました。

しかし、私のような23歳の若造が世界一周できたのは、偶然「平成」という平和の時代に、「日本」という類希なる先進国に生まれたから。

ただ、それだけです。

私は、こうした人々に対して、ビジネスの力で、ぜひ日本に旅行へ来て頂き、その旅行体験を通じて、より豊かな生活を送ってもらいたい、その機会を提供したいと、考えるようになりました。

それも、大都会だけでなく、地域にも。



◆最後に

ブログを読んで頂き、本当に有り難うございます。
実は、この2年後(2013年12月)。

私の両親・妹が、ホノルルマラソンに参加し、完走することができました。


(2013年冬 ホノルルマラソンにて両親が完走後)

人生で全くスポーツに縁がなかった母が、最近ではLINEで「7キロ走ってきたよ」とメッセージをくれる様子には、驚きを隠せません。

これも、私の世界一周×ホノルルマラソンの影響とのことす。


こうした私の体験が、より身近な人に、良い影響を与えられた事は、とても嬉しいことですが、これをもっと多くの人々に、より良い影響を与えなければいけない。
今ではそう思っています。

世界一周ブログはこれにて終了です。
ご覧頂き、ありがとうございました。

ここからはまず、日本一周の様子とこの英語版をアップ致します。
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2014年6月8日日曜日

ホノルルマラソン。42.195㎞。



2011年12月11日。

ホノルルマラソンは、午前5時スタート。

午前2時。

眠たい目をこすりながら起床し、3時間後に始まるホノルルマラソンにむけて、皆、気持ちが高ぶっていた。


いよいよ始まるホノルルマラソン。


世界一周の最後にフルマラソン挑戦なんて、自分でも変態極まりないと思うが、
たとえ皆が野球部・サッカー部出身と体育会系でも、
ここはボクサーのプライドをかけて、何が何でも完走するしかない。笑




前夜は雷雨。


雨の中走ることになるかも、と心配していたが、翌日は雨も止んだ。
皆とホテルで待ち合わせ、眠気も一気に吹き飛び



本番前に、イベントに参加し、



準備万端だ。


ホノルルマラソンは時間無制限で、マラソン初心者でも楽しめるのが特徴的。
そのため、最後のランナーがゴールするまで、大会は終わらない。


僕らの目標タイムは「サブフォー」。
すなわち、4時間以内ゴールだ。

フルマラソンでは、この「サブフォー」が、ランナーとしての1つの目安になる。


4時間を切るためには、1キロ6分以内(約5分50秒台前半)で走り続ける事が必須。
しかし、世界一周中、トレーニングはロンドンとシリコンバレーで走っただけ。笑
もうそこは、気合いで乗り切るしかなかった。

開始直前。



約3万人の参加者が一度に集い、ホノルルはお祭り騒ぎ。


驚いたのが、その3万人のうち、


約2万人が日本人の参加者だ。
そして、目標タイム毎にスタート時点が区分けされ、


こうして大会が始まるのを待つ。


午前5時。




盛大な花火と共に、ホノルルマラソンがスタート!!
人生初の、42.195キロが始まった。

コースはざっとこんな感じ。


アラモアナ公園をスタート時点に、
ダイヤモンドヘッドの前を通過し、
カピオラニ公園に戻り、ゴールとなる。


4時間以内完走を目指して、ゴール時点で集合すべく、皆とは別々にスタートした。

フルマラソンでは、序盤に飛ばしすぎない事が重要と聞いていたので、



マラソン中、このような景色を見て、



現地の空気を味わいながら、1キロ5分50秒ペースで走り続けた。
僕らの中で一番早いのは、



おちゃむ!
フルマラソン経験も数回あり、目標タイムも3時間40分台。

僕はといえば、マラソン中にホノルルの現地の方々の暖かい応援を受けながら、約25キロ時点まで、1キロ5分50秒台で走り続けていたが、




20キロ台後半にさしかかり、足が急に重くなり始めた。
疲れはないのに、足が動かない。



練習不足が後半で露呈し、走っては歩き、走っては歩きの繰り返し。
それでも、38キロ時点になると、



最後の力を振り絞り、何とか走り続けた。
そして、ダイヤモンドヘッドを通過し、


最後の苦しみをこらえて、

無事



ゴール!




タイムは、4時間35分。
4時間以内には程遠かった。

それでも、完走しきった事の喜びが大きく、
何より、他の皆とゴール時点で待ち合わせ、


喜びを共有するのが嬉しかった。




おちゃむ、たけし、ちょーろーは何とサブフォー達成!


さすがだった。



他の皆も無事完走し、最後には記念に





集合写真。

途中苦しくて、「早く終わらないかな」と思っていたけど、
終わってみたらあっという間の42.195キロだった。








これで世界一周は無事、終了。
最後にこんな素敵な仲間と完走できた事を、心の底から感謝している。





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