2011年10月7日、11時35分成田空港発JAL749便。
品川駅から成田エクスプレスに乗車し
大きなバックパックと小さなデイパックを抱え
僕の世界一周の旅はいよいよスタートしました。
待ちに待った世界一周の旅なのに、期待半分、不安も半分。
いやむしろ、不安の方が大きい。
前日も準備に追われて、たった一人で
知り合いも一人もいない未知の世界へ行くことへの緊張感が高まっていました。
何しろ、最初の一カ国目がインド。
日本とは真逆の世界と言われている、あのインド。
しかも、旅行者が集団詐欺にあう都市で有名なインドの首都、デリー。
旅の経験が豊富なゼミの友人から地球の歩き方、インド編を譲り受けてアドバイスをもらい
飛行機の中ではその本とメモを何度も何度も読み返していました。
詐欺に遭いたくない!貴重な旅の資金を失いたくない!
狂犬病やマラリアにかかったらどうしよう。。。
そんな不安を抱えながら、飛行機の中で、一カ国目をインドに選んだのはちょっと後悔していました。
そもそも、インドにはずっと前から行きたいと思っていました。
「インドは宇宙」
「インドに行けば人生観が変わる」
そんな噂を聞いていたから、出発当日はたしかに不安はあったけど
一方で、やっと自分の目でインドの現状を見れるいう期待感で満ちあふれていました。
「スラムドック・ミリオネア」
インドの社会問題に真正面から切り込み、
アカデミー賞を獲得したあの映画をみたのも、インドに行くきっかけとなりました。
インド滞在日数はわずか8日。
滞在都市は首都デリー。
タージマハルで有名なアーグラー。
そして、ガンジス川のあるバラナシの3つ。
本当は2週間滞在したかったけど、70日間という限られた時間だったので今回はこの3都市に絞りました。
時差は約3時間(たしか)
約9時間のフライトを経て、世界一周最初の目的地、デリーに到着しました。
ここインディラガンジー国際空港はとても綺麗な空港。
しかしこの空港ではタクシー運転手と旅行代理店がグルになった集団詐欺で超有名なインドの玄関口。
「空港からタクシーに乗ったら、行き先とは違う場所に連れて行かれ、法外なツアーにくまされた!」
とのトラブルは日常茶飯事。
この情報を予め仕入れていた僕は、日本から宿泊先に直接メールをし、空港送迎サービスを予約。
空港に着き、バックパックを受け取り、インドルピーに両替して
空港の出口で待っていたのは、僕の名前が大きく書かれてある紙を持っている
ターバンを巻いた男性でした。
「Are you keita?」
「yhea, nice to meet you!!」
僕の最初の出会いは、見た目は60歳くらい、ダイワという名前の運転手。
予約した空港送迎サービスがちゃんと来てくれたことに安心し、
目指すは安宿が集中しているメインバザールへ。
約50分くらいのドライブを経て、無事に宿泊先に到着しました。
宿に向かってる最中は
「ああ、ついにインドに来たのか」
と感慨にふけているのも束の間。
タクシーの窓から見える景色は、既に日本とは全く別の世界でした。
日本では考えられないようなクラクションの音
道ばたに横たわる何匹もの野良犬
物乞い
オートリキシャー
ゴミの山
これれらを横目に見ながら宿に着いたときは
既に夜7時半。
既に夜7時半。
宿泊先であるアジャイゲストハウスには、日本語が堪能なロニーさんがいるので
僕の要望を伝えた上で、約8日間の旅行プランを練ってもらいました。
まずは次の日、早朝からタクシーで片道約5時間かけて、日帰りでタージマハルへ。
3日目は飛行機でバラナシへ飛び
4日間バラナシに滞在した後、夜行列車で再びデリーに戻るという申し分のないプラン。
この日は大した移動もしてないのに
緊張のせいか、どっと疲れがふきだして日記をつけてすぐに寝ることにしました。
インドではドミトリーがあまりさかんではないこともあり、シングルの部屋に泊まることに。
予想以上の清潔な部屋に安心しぐっすりその日はぐっすり眠りにつきました。
明日はいよいよタージマハル。
夢の世界一周の旅がいよいよ始まりました。